会長挨拶
大会長 佐藤 健一
岩手医科大学歯学部 口腔顎顔面再建学講座 歯科麻酔学分野 教授
この度、2026年10月9日(金)から11日(日)の3日間、岩手県盛岡市のキオクシア アイーナにおいて、第54回日本歯科麻酔学会総会・学術集会と第17回アジア歯科麻酔学連合学術大会(17th FADAS)を合同開催させていただくことを大変光栄に存じます。盛岡での学会は1997年に開催され、東北の地で開催されるのは29年ぶりであると同時にFADASの開催は東北では初めてとなります。東北の地から国際交流の一層の充実を図りたいと考えております。
第54回学術集会のテーマは、『守破離の学びでさらなる高みへ ~未来へ紡ぐ歯科麻酔~』といたしました。「守・破・離」とは、茶道や武道における修行の過程で広く語り継がれてきた言葉であります。師の教えを忠実に守る「守」、守で身につけた型を破り発展させる「破」、最終的に独自の境地を確立する「離」へと進みます。麻酔においても相通ずる大切な心得であると考えます。先輩先生方から教えを学び、知識と麻酔技術を忠実に真似て習得する段階が「守」、習得した知識と技術を症例や状況に応じて最適な麻酔法を模索し応用する段階が「破」、独自の判断力と技術を自分なりに確立して困難な症例にも果敢に立ち向かう創造的な麻酔管理ができる段階が「離」となりますでしょうか。基本を忠実に学び、そして型を破る勇気をもって自分の道を切り拓く。
守・破・離の精神は、わたくしが教授を拝命した際に理事長先生が新しい門出として送って下さった言葉であり、座右の銘として片時も忘れずに一歯科麻酔科医として精進してまいりました。麻酔修行の道においても相通ずる大切な心得であり、次世代の若手歯科麻酔医に伝承すべきと考え、今学会のテーマといたしました。
本学術集会では、多角的な方面から歯科麻酔学の基本的な知識と技術を再確認するとともに新たな知見を加えることで、“~未来へ紡ぐ歯科麻酔~”を創造できることを目標として考えております。歯科麻酔学の基本的な知識と技術を考えた講演およびハンズオンセミナー、多くの教育講演やシンポジウム、また会員の皆様や一般市民の方々も楽しんでいただける市民公開講座等を予定しております。皆様と活気ある議論ができる大切な場にしたいと考えております。
盛岡の秋は、自然・歴史・グルメの三拍子揃った魅力満載の季節です。歴史的な街並みを鮮やかな紅葉が彩り、食欲をそそる味覚を楽しめます。盛岡のグルメと言えば、わんこそば、盛岡冷麺、じゃじゃ麺といった「盛岡三大麵」が有名です。秋は新鮮な地元の農産物も豊富に揃い、旬の食材を使った料理を楽しむことができます。学術集会後の懇親会においては、「医局(施設)対抗わんこそば大会」を企画しておりますので、ぜひ皆様お誘いあわせの上ご参加していただければと思っております。
本学術集会が盛会裏に開催されますよう、スタッフ一同ともに精一杯準備していく所存でございます。皆様と盛岡でお会いできますことを、心よりお待ちしております。
